2016年度 理事長所信

2016年度 一般社団法人 飯田青年会議所 理事長所信

2016年度(一社)飯田青年会議所理事長 古田嘉仁一般社団法人 飯田青年会議所

理事長 古田 嘉仁

                   スローガン

まちを照らす光となれ、飯田JC

 

はじめに

産業革命以降、物質至上主義となった人類は、サブプライム問題以降「精神の時代」へのパラダイムシフトが始まり、東日本大震災以降、それは急速に加速し始めました。この思想こそ、日本人が大切にしている利他の精神ではないでしょうか。

混沌とした時代と言われて久しい日本。様々な政策は、期待したような効果を出すことが出来ず、現政権への求心力が弱まっています。都市部に集中したエネルギーの分散を目的とした地方創生も、結局は自治体頼みの感は否めず、成果に繋がる自治体は一部に過ぎません。多くの地方は混沌というよりは、混迷、混乱に近い状況の中、景気の低迷、少子高齢化、限界集落の存在、労働力不足など様々な問題に頭を悩ませています。この南信州も同じように多くの問題を抱えています。しかし我々の南信州は、リニア中央新幹線中間駅設置及び駅周辺整備、アクセス道路の整備や、三遠南信自動車道整備など新たなチャンスを得ている数少ない地域です。これらのチャンスを得た背景には、我々の諸先輩方が(一社)飯田青年会議所の創始の精神である利他の精神を持ち、55年にわたる活動の中で、明るい豊かな社会を夢見て研究、提言して下さったからに他なりません。利他の精神を持ち、新たなまちの未来を提案し、実現させることができるのが(一社)飯田青年会議所なのです。このように我々青年は、JC宣言文にある通り、混沌とした未知の可能性を切り拓くことが役割です。そして、これこそが我々飯田JCのアイデンティティーであり、地域に提供できる価値であると考えます。

昨年の55周年記念式典では、60周年への道筋「三つの心得」が宣言されました。この行動指針を胸に、私達は日本一輝くまちを目指し、活動していきます。この行動により、我々JCが光り輝き、このまちを明るく照らすことが出来ると考えます。

 

基本方針

1.飯田JCの魅力発信による会員拡大

2.同世代とまちの魅力を語る

3.継続事業、活動から運動へ

1.飯田JCの魅力発信による会員拡大

JCは青年の集まりです。青年の役割とは何でしょうか。若さを武器に、何事も恐れず、柔軟な発想で、大きな理想に向かい果敢に突き進むことです。飯田JCはまさにその役割を果たすべき中心的存在なのです。しかし、そのJCの価値は私達自身もまだまだ自覚が足りませんでした。飯田JC創立55周年を迎えた昨年、我々の歴史を創立時より振り返り、多くの偉大なるリーダーを輩出してきたことや、地域開発を実施してきたことを学びました。このまちの活力を生み出し、青年の役割を担ってきたのは、まさに飯田JCであったことを感じました。そのような素晴らしい組織なのに、会員の減少に歯止めがかかりません。これにより、飯田JCの地域での存在感は減退し、所属することへの誇りが弱まりかねません。これは飯田JCの大きな課題です。対象人口の減少や、景気の低迷など理由はありますが、20,000人近い対象人口がこの地域にいるのも事実です。入会対象者に、我々の価値を理解してもらう事で入会者を伸ばすことが出来ると考えます。

そこで、本年の最重要課題を「会員拡大」と位置付け活動いたします。我々の行う事業や、我々メンバー自身が飯田JCの最大の魅力であると考え、会員拡大のツールとし最大限活用します。その為には我々自身が、飯田JCに今以上に誇りを持つことが重要です。まずは、過去の活動がどのようなまちの発展に繋がったのか、また入会からどのような価値が得られたのかを再確認します。そして、定期的にそれを確認する事で自分のものとしていくことが、誇りに繋がります。その自身の誇りと、利他の精神を持ち入会候補者へアプローチすれば、必ず入会に繋がるのです。

さらに情報が溢れる時代において、我々の活動が埋没してしまわぬよう、インターネット、マスメディアを通じ、地域内外の方々、OBの皆さんに我々の活動を発信し、価値を理解していただきます。Webの可能性を学び、活用することで飯田JCのWebブランディングに繋げていきます。また、入会候補者へのアプローチを、顧客管理 と位置づけ、継続的に行える仕組みを作り、我々の活動に参加してもらうよう呼びかけます。参加を呼びかけ続けることで、我々の提供する価値を必要とした時に、スムーズに参加へと繋がります。それが飯田JCの価値の理解の一助となり、入会への一歩になるのです。

 

2.同世代とまちの魅力を語る

現在、日本国内において、JCでなくても学べる組織が沢山出来ました。それらの組織によってJCは衰退してしまったのか。私はそうは思いません。これら全ての組織の根幹にJCのDNAが流れていると考えるからです。この地域においても同じです。飯田JCがあったからこそ、数多くの組織が立ち上がったといっても過言ではありません。飯田JCのDNAを持った組織が、この地域に新たな活力を生み出しているという事実から、JC運動の延長であると感じるのです。しかしながら、時代は少子高齢化となり、青年の団体はすべからく厳しい状況となっているのも事実です。厳しい状況の中で切磋琢磨することも大切ですが、今こそこれら青年団体の力を結集し、未来に向けた提言をする必要があるのです。

我々、飯田JCは毎年生み出される事業の中から、地域に必要とされる事業が継続事業になり、そして地域に必要なものとして残してきました。この創造する力、具現化する力こそが、この地域おいて飯田JCが存在感をもつ理由であると考えます。この二つの力を磨き、飯田JC独自のマネージメント能力を駆使し、青年団体の力を集結し行政への提言をする事で、混沌とした未知の可能性を切り拓くことが出来ると考えます。

本年、地域の方々や、各青年団体のトップとともに、この地域の未来を議論する場を作ります。その中で、各団体の強みを再確認し、未来のまちづくりの提言者であることを共有します。そこで集いし青年達が、本年度以降も定期的に集まる仕組みを作り上げます。この中で繰り広げられる議論から生まれる提言が、明るい未来を作り上げると確信いたします。また、このような機会を飯田JCが作り上げることは、規模の大きな頃のJCで学ぶことが出来た、組織化することや、動機づけすること、多様な意見をまとめる力を養うことに繋がり、メンバーの資質の向上に繋がると確信いたします。

 

3.継続事業、活動から運動へ

36年前の飯伊わんぱく相撲大会の開催をはじめとし、現在では南信州お仕事キッズタウンの実施と、飯田JCの強みの一つはこの青少年育成事業の開発、継続です。青少年は地域の宝であり、地域の未来です。明るい豊かな未来を築くために、若い力がこの南信州を愛せなくては、このまちは衰退してしまいます。このまちの活性化のために、我々は時代にあった、価値ある青少年育成事業を生み出し続ける必要があります。大きく変わる時代を先駆け、地域に必要とされる事業を創造することこそが、我々の強みであり誇りです。しかし同時に、価値ある事業を継続する必要もあります。現在、青少年に対する志を同じくする仲間が集まる組織の立ち上げまで至ることが出来ました。この実績を活かし、さらに地域全体へと「活動」を広げた「運動」へと発展することが必要であると考えます。

そこで、本年継続事業である「飯伊わんぱく相撲大会」「南信州お仕事キッズタウン」をより強く運動へと展開するため、別団体に移行する準備を整えます。今日まで共に作り上げた地域の方々を中心に、より多くの大人達が関わることで、これらの事業を飯田JC以外の組織が中心となり、継続実施出来る体制を作り上げます。そうすることで、地域全体で子供達の地域愛を育むことができ、今まで以上に大きな愛で子供達を包み込むことが出来るのです。その中から育った子供達は、南信州を愛する気持ちが強くなり、このまちの明るい未来を作り上げる存在となると考えます。

 

おわりに

私達一人ひとりが、青年としての役割と、飯田JCの地域における価値を見出し、組織への誇りを持つことが出来れば、必ずやこの組織は活性化し、南信州を煌めかせる光になると確信します。

 

 失敗を恐れ、変化することを恐れてはいけない。

 変えられるのは己と未来だけだから。

 

 変わるために、挑戦する能動者たれ。

 そして、今まで出会ったことのない位に、煌めく自分に出会おう。

 その光でまちを照らせ、飯田JC。