2020年度理事長所信

2020年度 一般社団法人飯田青年会議所

理事長所信

一般社団法人 飯田青年会議所

理事長 林 孝圭

スローガン

REBORN

~クレドを胸に新しい時代、新しい飯田JCを創りだそう~

はじめに

 平成という一つの時代が終わり、新しい令和という時代が幕開けをした。AI、5G、自動運転というような、私たちが子供の頃に夢見た空想の世界が、現実に訪れようとしている。日進月歩で発達するテクノロジーにより、社会の変化するスピードは増々上がり、我々を取り巻く環境も、目まぐるしく変わる。更に、南信州は近い将来リニア中央新幹線、三遠南信自動車道が開通し、中央自動車道開通以来の大きな変革が訪れる。時間的、心理的な距離感が大きく変わり、開通前後では大都市圏の捉え方が大きく違ってくる。陸の孤島と揶揄され、漠然とした都会への憧れを抱いていた時代から、新たに形成される大都市圏に組み込まれ、交通の便が優れた地域への変化である。そこには、新しい価値感が生まれ、地元に対する意識も変わってくると考える。この様に南信州は今大きな転換期を迎える中、我々(一社)飯田青年会議所がすべきことは一つである。それは、今日まで絶えることなく受け継がれてきた創始の精神を柱とした、日本一輝くまちへ向けた愚直な活動である。今から60年前、58名の青年達によって飯田青年会議所は誕生した。時代と共に変化をし、昭和、平成と常に時代を先取り市民運動の先陣を切って活動をしてきた。「JCしかない時代」から「JCもある時代」と言われて久しい中、地域におけるJCの存在感が衰えたとは感じない。それは、59年にも亘る諸先輩方が築き上げて来た実績と、それらに裏付けされた信頼の賜物である。それと同時に、今JCに集う青年達に対する期待の表れであると感じる。本年度、我々(一社)飯田青年会議所は創立60年を迎える。人間で言えば還暦であり、十干十二支が一周する事で生誕時に還るとされている。この節目の年をチャンスとして、創始の精神を受け継ぎながらも、文字通り生まれ変わり、新しい飯田JCを創造する時であると考える。

基本方針

  1. 変わらぬ想いで新たな活動への礎を作る
  2. 意識から変える会員拡大
  3. 世代や立場を超えたまちづくり
  4. 力強い組織への変革

1.変わらぬ想いで新たな活動への礎を作る

 本年度、(一社)飯田青年会議所は創立60周年を迎えます。60年の間には、各時代のメンバーが熱い魂を持って活動し、未来を見据え時代を先取りした数々の事業が展開され、多くが地域に根差した市民運動へと発展しています。創立50周年には、「(一社)飯田青年会議所クレド」を策定し活動を展開してきました。このクレドは我々の基本理念であり、また行動指針として活動の軸となるものです。60年目の我々は、クレドを継承すると共に、節目の年として新たな活動の展開へ向けて、組織の方向性を示す必要があります。

 そこで、本年度は日本一輝くまちへ向けた中期的なビジョンを作成します。我々が掲げるクレドは長く壮大な道のりです。その壮大さ故に、時に迷い、見失う事もあります。その為にも、クレドを念頭に置いた、道標となる中期的なビジョンが必要です。それには、近年の活動の振り返りを行うと共に、我々が目指す未来を皆で共有する事が重要です。そして、日本一輝くまちへ向けクレドを胸に、来たるべき70周年に向けて、我々の想いを発信します。この想いが、未来へ続く新たな活動の礎となり、確固たる信念をもって(一社)飯田青年会議所の活動を推し進めると確信致します。

 また、60周年という節目の年として、今日まで活動を継続されてきた諸先輩方、そしてご支援ご協力をくださった地域の皆様へ、感謝を伝えて参ります。

2.意識から変える会員拡大

 近年の会員拡大活動の成果により、メンバー数は増加に転じています。これも、「出来る事は全てやろう」という心意気のもと、最重要課題として取り組んで来た結果です。様々な方法を取り入れ、必要とあれば定款も変えて来ました。常に会員拡大を意識した活動により、事業以外の場においても情報共有等が盛んになり、自発的な仲間作りの雰囲気が醸成されて来ています。この良い流れを、持続させるためには、更に一歩進んだ会員拡大へと進化させる必要があります。

 そこで本年度は、会員拡大をメンバー全員が常に行う活動へと意識を変えます。よく会員拡大はJC唯一の継続事業であると言われます。JCとは切っても切り離せないものを、事業として組み立てるのではなく、基本的なJC活動の一部へと作り直します。そして、来年以降も組織運営の一部として、情報共有や新たな取組等の議論が出来る方法を模索します。メンバー全員が常に会員拡大を意識し、夢を語り、まちを語り、我々の活動内容を伝え、メンバーを増やして参ります。

3.世代や立場を超えたまちづくり

 南信州は近い将来、リニア中央新幹線開通、三遠南信自動車道全線開通と大きなチャンスが訪れます。2019年9月には、飯田市からリニア駅周辺整備の基本設計案が発表され、構想や予算等の具体的な姿も徐々に見えて来ました。これに呼応する様に、市民による議論も活発になって来ており、南信州の重要拠点として盛り上がりを見こまれています。リニア開通を目前に控えた今、我々(一社)飯田青年会議所は、このリニア駅による発展を、南信州全体と波及させる発展へと繋げていく為に、新時代へ向けた具体的な行動を起こす必要があります。

 本年度は、地域の方々と共にヒトやモノの移動がより安易に、そして効率よく行える、新しい交通システムへの取り組みを行います。近年、(一社)飯田青年会議所では多くの事業を通じて、多種多様な方々との連携を進めて参りました。この経験を活かし、年齢や立場に関係なく南信州一丸となって、新時代の交通システムを活用する為の研究をする場を作ります。そして、最先端の技術に触れる機会や新時代の交通システムを学ぶ場を設け、南信州全体を効率良く結ぶ方法を皆で考えます。更に、これらの活動を若者や、更にその先の世代をも巻き込み、次世代へ繋げます。来る新時代に向け、広大な南信州の発展を皆で考え、新しい時代の礎を築いて参ります。

4.力強い組織への変革

 青年会議所では、活動に係わる多くの事柄をメンバー自身の手によって作りあげています。基本方針に始まり、年間計画、予算計画や会計監査、会議の組立等多岐に渡り、青年経済人が学ぶべき必要な要素が数多くあります。その学びがメンバー個々を成長させ、企業の発展へと繋がり、地域社会に貢献をする。この流れがJCは学び舎であると言われるところの一つであり、多くは活動を通じて先輩から後輩へ受け継がれて来ました。しかし、近年の会員減少や短期間での卒業等に伴い、メンバーの経験値が不足し、形骸化した表面的な事象での受け継ぎが多くなってしまっています。この現状を悲観するのでは無く、組織が変革する機会と捉え、今一度60年の間に積み上げられて来た、学びの本質を紐解き、時代に合わせた形へと挑戦する時であると考えます。

 そこで本年は、(一社)飯田青年会議所を青年経済人の学び舎として再構築をします。学びの形は、時代と共に変化しても、本質は変化しません。その本質を見極めるには、形に囚われずに、素直な気持ちで内容を見つめ直し、過去を紐解き、改めて学びについて考える必要があります。そして、学びの本質を変える事無く、今の時代に合わせ、より明確で分かり易い形へと、常に変化をさせていく事が大切です。(一社)飯田青年会議所が学び舎としての力を強くし、個々の成長を促進させ、活発で力強い組織へと繋げて参ります。